2010年6月3日木曜日

環境・健康社会の通勤方法 ツーキニストを応援する企業求む(Planners●都市計画家2006年冬号に寄稿)

一昔前は物好きの道楽だったであろう「本格的な自転車通勤者」が、最近は街頭で違和感のない存在となり、「ツーキニスト」としてマスコミに紹介されることもしばしば。
新たな「環境配慮活動メニュー」を日々求めている企業の担当者どの、このトレンドに乗じて、「自転車通勤」を企業あげて支援するのはいかがだろうか?波及効果は企業の社会貢献のみならず従業員の人間性回復、副次的に企業活力の向上まで期待できる。幸い(?)にも自転車通勤を積極的に支援する企業はまだ少数のため、導入(参入)のレスポンスは内外とも高い。ぜひ多くの企業の体系的支援を待望する。
「では、どんな対応が必要か?」経験者としてお奨めのメニューは例えば以下のとおり。
①防犯・風雨対策された駐輪場設置
②更衣室、シャワーなどライダー空間の充実
③正規の通勤手段として推奨(公共交通手段との併用可能な通勤手当や安全走行の誓約等を条件にした事故フォローがあればなお望ましい)
導入にあたっては身の丈に合わせ、利用者の声を取り入れながら漸進するシステムとすれば、必ずや定着・発展すると確信する。担当者のみならず経営者の英断を期待したい。